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2.前頭前野はどんな働きをしているの?
脳は大きな一つのかたまりではなく、異なった機能を持ついくつかの領域に分かれています。大きくは、大脳、小脳、脳幹とよばれる三つの部分に分かれます。この中で、人間としての特徴をいちばん表しているのは大脳です。大脳は、さらに後頭葉、側頭葉、頭頂葉、前頭葉の四つの部分に分かれています。
サルおよびヒトの研究の結果、前頭葉の中の「前頭前野」という領域が、脳の他の領域を制御する最も高次な中枢であることが明らかになりました。前頭前野はおでこのちょうど裏側にあり、人間の大脳皮質の約30%を占める巨大な領域です。
この割合は、人間が一番大きく、高度な脳活動をすることで知られている類人猿も、10%以下しかありません。
つまり、生物学的に見た人間の特徴は、大きく発達した前頭前野を持つ動物である、ということがいえるのです。
人間の前頭前野には
- 思考する
- 行動を抑制する
- コミュニケーションする
- 意思決定する
- 情動の制御をする
- 記憶のコントロールをする
- 意識・注意を集中する
- 注意を分散する
などの働きがあります。これらは、まさに人間を人間たらしめている高次の機能です。つまり、前頭前野は“人間の心”そのものといえるでしょう。また、前頭前野が命令を発することで、脳の、他の領域の機能が働くという点で、「前頭前野は、脳の司令塔」ということもできます。
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