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ごあいさつ


学習療法は、「音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者とスタッフがコミュニケーションをとりながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善をはかるものである」と定義されます。

学習療法考案の経緯は、脳科学の知識や技術を応用して、子どもたちの脳をより健全に発達させるための教育のあり方を考えたいとの考えが原点になります。このために、平成9年に、東京外国語大学田島教授・立命館大学 吉田教授・公文公教育研究所と共同研究チームを発足し(後に日本大学泰羅教授が合流)、脳科学と教育に関する研究を開始し、「音読や単純計算により前頭前野を活性化し、その機能を高めることができるのではないか」という仮説を作りだしました。

この仮説を検証するために、平成13年に、科学技術振興機構「社会技術研究推進事業」の補助を受けて、福岡県大川市・社会福祉法人道海永寿会において認知症高齢者を対象としたモデル研究を開始し、音読や単純計算の学習により認知症高齢者の前頭前野機能を改善できることを、脳科学や認知心理学の立場から明らかにしてきました。そして、学習用教材の改良や、教材を介したコミュニケーションのあり方の検討などを行い、学習療法システムを完成させました。

本学習療法研究会の設立の目的は、
  1. 学習療法により、全ての認知症高齢者の方々、そして認知症高齢者を持つ家族の方々の幸せな未来を創製し、認知症高齢者ケアをより良い方向へ高めること
  2. 学習療法の認知発達障害や高次脳機能障害全般への発展的応用を検討すること
  3. 認知的な療法に、脳科学の知識を取り入れることにより、さらに有効なものへと発展させること
にあります。
老人性認知症・認知発達障害・高次脳機能障害に苦しむ方々とその家族の明るい明日のために、活動を行って行きたいと考えています。

会の方向性
  • 学習療法を普及させるための教育活動
  • 年2回程度の講習会の開催
  • 「学習療法士」の認定
  • 学習療法を発展させるための学術集会(最低年1回)
  • いわゆる学会のような、権威を求めるものではなく、高齢者のケアについて実質的な討議を行い、高齢者、その家族、そしてケアをする人間に真に有効な情報を発信するための討議の場としたい
学習療法士認定の目的
  • 施設でケアを行っている方々の知識・意欲を高める
  • 家庭でケアを行う方々の心のよりどころにする
会長プロフィール

川島隆太(東北大学教授 医学博士)
1959年、千葉県千葉市生まれ。東北大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、講師を経て、現在同大学教授・医学博士。前文化審議会国語分科会委員。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる「ブレインイメージング研究」を専門とする。

主な著書
『痴呆に挑む ― 学習療法の基礎知識』
『脳を鍛える大人の計算ドリル』
『脳を鍛える大人の音読ドリル』
『自分の脳を自分で育てる』
『脳を育て、夢をかなえる』(以上くもん出版)
『読み・書き・計算が子どもの脳を育てる』(子どもの未来社)
『朝刊10分の音読で「脳力」が育つ』(PHP研究所)
『子どもを賢くする脳の鍛え方』(小学館)など多数。

川島隆太研究室 ホームページ


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